ロイヤリティとは、フランチャイズ本部の商標やロゴを使用したり、経営ノウハウの指導や教育を継続的に受けたりする代わりに、加盟店が毎月支払うお金のことです。
金額はフランチャイズ本部によって異なりますが、注意したいのは、ロイヤリティは、売上が上がらない月でも払わなくてはならないということ。金額によっては加盟店の負担が大きくなるため、加盟前によく確認しておきましょう。
ロイヤリティは、金額の算出方法によって「定額方式」「売上歩合方式」「粗利分配方式」の3種類に分けられます。
定額方式は、売上や利益にかかわらず、契約時に決められた金額を毎月支払う方式です。毎月5万円や10万円など、支払う額が一定なので、資産管理しやすい点がメリットです。
ただし、売上が思うように上がらない場合、支払いが苦しくなる可能性があります。
加盟店売上の数パーセントを支払う方式です。売上が多いほど、ロイヤリティも高額になってしまいます。
ただし中には、売上高が大きくなるにつれてロイヤリティのパーセンテージが低くなる形式の本部もあります。
売上ではなく、粗利から割合でロイヤリティの金額を決定する方式です。割合が同じであれば、売上歩合方式よりも金額自体は少なくなります。
カフェフランチャイズは、この粗利分配方式を採用している本部が多いようです。
ロイヤリティの相場は業種ごとに大きく異なりますが、カフェフランチャイズのロイヤリティは売上の2〜3%が相場(※)。商品自体の原価率が高いため、他の業種より低く設定されているようです。
ただし、本部によっては、店舗の座席数で金額を固定している場合もあります。例えば、「1席あたり月額1,500円の支払い」で「店舗内に25席」あった場合、月々のロイヤリティは37,500円になります。
ロイヤリティには「経営を圧迫する」「支払いがきつい」といったイメージがあるため、最近では「ロイヤリティ0円」を謳って募集をしている本部も増えています。
しかし、ロイヤリティが0円の本部では、「システム使用料」「端末使用料」「広告宣伝費」など別の名目で支払いが発生することがほとんどです。 また、ロイヤリティがない分、サポート環境が整っていない場合が少なくありません。
「ロイヤリティ無料」に飛びついて安易にフランチャイズ契約を結んでしまうと、後悔する可能性があります。他の費用や契約内容、サポート体制などを確認して、トータルに判断してください。
加盟金 | 150万円~(税不明) |
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保証金 | 150万円~(税不明) |
店舗数 | 404店舗 (※2ブランド合算数) |
加盟金 | チェーン加盟金:150万円(税別) 出店準備金:150万円 (税別) |
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保証金 | 加盟保証金:150万円 (税不明) 出店保証金:150万円 (税不明) |
店舗数 | 1,066店舗 |
加盟金 | 330万円(税込) |
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保証金 | 100万円~ |
店舗数 | 181店舗 |
【選定基準】(下記はすべて2022年12月6日時点に調査。)
2022年12月6日時点、Google検索「コーヒー フランチャイズ」でヒットした全17ページのうち、コーヒーをメインに販売するフランチャイズをすべて調査。
フランチャイズ加盟を募集している全18ブランドを店舗数上位10ブランド(2022年12月6日時点)に絞り込み、「物件・立地サポート」「開業前サポート」「開業後サポート」があるフランチャイズ6ブランドをピックアップ。その6ブランドを運営するフランチャイザー3社を以下の条件で選定。
・C-United…調査したカフェ6ブランドのうち、最も加盟金と保証金の金額が安い「珈琲館」を運営するフランチャイザー
・ドトールコーヒー…調査したカフェ6ブランドのうち、最も店舗数の多い「ドトール」を運営するフランチャイザー
・プロントコーポレーション…調査したカフェ6ブランドのうち、唯一カフェとショットバーの2面性収益モデルをもつ「プロント」を運営するフランチャイザー