フランチャイズの加盟先を選ぶ際は、まずカフェの業態から選んでみましょう。ここでは、「フルサービス型」と「セルフサービス型」、それぞれの特徴や収益性をご紹介します。
フルサービス型とは、従業員がオーダーをとり、ドリンクや料理を席まで運ぶスタイルの店舗のことです。
昔ながらの喫茶店をイメージすると分かりやすいかもしれません。
一時はセルフサービス型の流行により急激に減少しましたが、最近は「コメダ珈琲」や「星乃珈琲店」など、フルサービス型の喫茶店が再び人気を集めています。
フルサービス型の特徴は、コーヒー1杯の料金はやや高めでありながら、ゆったりとした時間を過ごせること。ロードサイドや郊外に店舗を構え、広い店内や駐車場を備えているケースも少なくありません。
デザートや軽食などが充実している・店内に無料の雑誌や新聞などを備えている店舗もあり、シニア層や家族連れ、女性グループの支持を集めています。
店舗側のメリットは、コーヒーと食事のセットメニューなど客単価を高く設定しやすい点でしょう。子ども向けや女性向けなどメニューを充実させることで、幅広い層の来客を期待することができます。
ただし、店舗や人件費、スタッフの教育費がかかる・メニュー開発などの手間がかかる点などは注意点です。
セルフサービス型とは、来店客がカウンターで注文と支払いを済ませ、ドリンクや料理を自分で運ぶスタイルのことです。後片付けも、来店客が自ら行います。
「スターバックスコーヒー」や「ドトールコーヒー」など大手チェーン店が採用しており、気軽に立ち寄れる点、一人でも来店しやすい点などが魅力です。
セルフサービス型の特徴は、コーヒー1杯の価格がリーズナブルで、待ち時間もなく気軽に利用できる点です。
テイクアウトも簡単にできる上、席について仕事・勉強・集合時間までの時間つぶしやノマドワークをすることも可能。中にはおかわりサービスを実施している店舗もあり、半額程度の料金でドリンクを購入することもできます。
駅前・駅ナカや繁華街などに出店している店舗も多く、ビジネスマンやショッピングついでの若者などで賑わっています。
店舗側としては、少ない人数で店舗を運営できる点が魅力です。人件費を抑えられる分、サービスを充実させたり、スタッフの時給などに配慮することができるでしょう。
また、提供するメニューがさほど多くないため、注文ミスが起こりづらい・メニュー開発の手間を省けるなどのメリットもあります。テイクアウトを利用する人も多く、回転率を上げられる点もポイントでしょう。
ただし、1人当たりの単価が低い点は要注意。出店エリアや客層によっては充分に収益を上げられない可能性があります。
カフェは、サービスの提供スタイルによってフルサービス型とセルフサービス型に分けられます。それぞれメリット・デメリットがあるため、加盟するフランチャイズを選ぶ際は、出店地域の客層などを良く把握した上で、どちらのスタイルが良いか検討することが大切です。
加盟金 | 150万円~(税不明) |
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保証金 | 150万円~(税不明) |
店舗数 | 404店舗 (※2ブランド合算数) |
加盟金 | チェーン加盟金:150万円(税別) 出店準備金:150万円 (税別) |
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保証金 | 加盟保証金:150万円 (税不明) 出店保証金:150万円 (税不明) |
店舗数 | 1,066店舗 |
加盟金 | 330万円(税込) |
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保証金 | 100万円~ |
店舗数 | 181店舗 |
【選定基準】(下記はすべて2022年12月6日時点に調査。)
2022年12月6日時点、Google検索「コーヒー フランチャイズ」でヒットした全17ページのうち、コーヒーをメインに販売するフランチャイズをすべて調査。
フランチャイズ加盟を募集している全18ブランドを店舗数上位10ブランド(2022年12月6日時点)に絞り込み、「物件・立地サポート」「開業前サポート」「開業後サポート」があるフランチャイズ6ブランドをピックアップ。その6ブランドを運営するフランチャイザー3社を以下の条件で選定。
・C-United…調査したカフェ6ブランドのうち、最も加盟金と保証金の金額が安い「珈琲館」を運営するフランチャイザー
・ドトールコーヒー…調査したカフェ6ブランドのうち、最も店舗数の多い「ドトール」を運営するフランチャイザー
・プロントコーポレーション…調査したカフェ6ブランドのうち、唯一カフェとショットバーの2面性収益モデルをもつ「プロント」を運営するフランチャイザー