カフェを開業するなら、フランチャイズへの加盟も一つの手段です。ここでは、カフェフランチャイズのメリットとデメリットをご紹介します。
カフェフランチャイズのメリットは、未経験や異業種からの参入でも開業できる点です。
通常、個人でカフェを開業する場合は、カフェで働いたり、学校に通うなどしてスキルや知識を学ばなくてはなりません。しかし、フランチャイズに加盟すれば、経営や店舗運営のノウハウが本部から提供されるため、経験がなくても開業することが可能です。
本部によっては開業に必要な道具や食材、季節やトレンドに合わせた新メニューの提供や、店舗運営などもサポートしてくれるようです。
個人でカフェを開業する場合、資金調達や開業手続き、店のコンセプト決めや店舗探し、内外装工事、仕入先の選定やメニュー考案、スタッフの採用・教育、販促物の準備など、かなりの準備が必要です。全て一人で行うとなると、オープンまで一年以上はかかるでしょう。
フランチャイズなら、本部が培ってきた開業・店舗運営のノウハウをパッケージ化して提供してくれるため、開店までの期間を大幅に短縮することができます。
個人でカフェを開業しても、認知されるまで時間がかかり、集客に苦労するのが一般的です。中には宣伝費用をかけすぎて経営が危うくなる店舗もあるようです。
しかしフランチャイズに加盟すれば、すでに知られている店名やイメージをそのまま活用できるので、集客に困りません。宣伝広告費をさほどかけなくても、初日からある程度の集客や売上を期待することができるでしょう。
さらに宣伝や広告も、本部の戦略やノウハウを活用できるため、効率よく集客が可能。宣伝にかかる費用や手間を削減できる分、よりサービス向上や店舗運営などに配慮することもできます。
一方でフランチャイズのデメリットは、メニューや店舗デザイン、営業時間などが本部によって決められている場合が多く、運営の自由度が低い点です。
フランチャイズ本部によっても異なりますが、提供するサービスや味を均一化させ、ブランドイメージを保つことが重要であるため、自分のアイデアやこだわりをお店に反映させることは難しいでしょう。
フランチャイズでは、加盟金のほかに、毎月ロイヤリティを払わなくてはなりません。カフェの場合、売上の2〜3%が相場(※2023年1月15日調査時点)ですが、月額10万円といったように、金額が決められている本部もあるようです。
ロイヤリティは、その月の売上が少なくても毎月必ず支払わなくてはなりません。ロイヤリティは本部によって大きく違うので、契約の前に条件をしっかり確認し、ロイヤリティの支払いも踏まえた事業計画を立てることが大切です。
本部や他の加盟店のイメージの影響を受けやすい点もデメリットです。
ブランド力が高いほど集客力がある一方、異物混入や従業員による悪質なSNS投稿、不衛生な食品管理など、他の店舗や本部で不祥事やトラブルが起こった際は、自身の店舗でも集客や売り上げが下がってしまう可能性があります。
どんなに気をつけていても、同じブランドを掲げていれば利用者は同じ店舗だと思うでしょう。フランチャイズ本部を選ぶ際は、過去にトラブルが発生していないか、信頼できる本部か、よく確認してみることが大切です。
本部が蓄積したノウハウやブランド力などを利用できるフランチャイズは、未経験者でもお店をスムーズに開業・集客できる手段の一つです。
一方で、自由度が低い・毎月のロイヤリティが発生する、多店舗や本部などの不祥事の影響を受けやすいなどデメリットもあるため、メリットやデメリットなどをよく確認してみましょう。
加盟金 | 150万円~(税不明) |
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保証金 | 150万円~(税不明) |
店舗数 | 404店舗 (※2ブランド合算数) |
加盟金 | チェーン加盟金:150万円(税別) 出店準備金:150万円 (税別) |
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保証金 | 加盟保証金:150万円 (税不明) 出店保証金:150万円 (税不明) |
店舗数 | 1,066店舗 |
加盟金 | 330万円(税込) |
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保証金 | 100万円~ |
店舗数 | 181店舗 |
【選定基準】(下記はすべて2022年12月6日時点に調査。)
2022年12月6日時点、Google検索「コーヒー フランチャイズ」でヒットした全17ページのうち、コーヒーをメインに販売するフランチャイズをすべて調査。
フランチャイズ加盟を募集している全18ブランドを店舗数上位10ブランド(2022年12月6日時点)に絞り込み、「物件・立地サポート」「開業前サポート」「開業後サポート」があるフランチャイズ6ブランドをピックアップ。その6ブランドを運営するフランチャイザー3社を以下の条件で選定。
・C-United…調査したカフェ6ブランドのうち、最も加盟金と保証金の金額が安い「珈琲館」を運営するフランチャイザー
・ドトールコーヒー…調査したカフェ6ブランドのうち、最も店舗数の多い「ドトール」を運営するフランチャイザー
・プロントコーポレーション…調査したカフェ6ブランドのうち、唯一カフェとショットバーの2面性収益モデルをもつ「プロント」を運営するフランチャイザー