信頼できる友人や元同僚などと資金を出し合ってフランチャイズを開業する「共同経営」には、負担を分け合える魅力があります。一方で、お金や業務量をめぐってトラブルに発展するケースも少なくありません。
ここでは共同経営のメリット・デメリットと、揉めないためのポイントを解説します。
資金面や精神面で、1人での開業よりも有利になる点を4つ紹介します。
共同経営の大きなメリットは、出資金を出し合える点です。1人では難しい開業資金も複数人で分担すれば負担が軽くなり、金融機関からの借入金を少なく済ませられます。
数字に強い人、接客が得意な人、Webに強い人など、得意分野はパートナーごとに異なります。不得意な部分を補い合いながら運営できるため、1人で抱え込むより心強い体制を築けます。
開業初期はオーナー自身が現場に入ることも多く、ケガや病気で動けなくなると営業に支障が出かねません。共同経営者がいれば、オーナー不在の状況を回避しやすくなります。
本部のサポートとは別に、気軽に相談や愚痴を言える相手が身近にいる点も利点です。性格を知り尽くした相手であれば、精神的な支えとしての安心感も得られるでしょう。
「対等な関係」を求めるほど生じやすい注意点を3つ挙げます。
利益の配分が対等なら業務量も対等であるべきだと考えるのは自然ですが、実際には仕事の内容や責任の重さに偏りが出やすく、不満の原因になりがちです。業務分担は開業前に相談しておきましょう。
相談相手がいるのは心強い反面、意見が割れた際にはそれがあだとなります。判断に時間がかかり、重要な商機を逃すリスクもあるため、決め方のルールを整えておくことが大切です。
共同経営やビジネスそのものを辞めるときは金銭問題が起こりがちです。違約金や借入金の返済比率などで揉めやすく、仕事上のトラブルがそのまま友人関係に影響し、喧嘩別れになるケースもあります。
開業前に決めておくべきルールと、本部規定の確認について解説します。
フランチャイズ本部によっては、経営者は個人1名と定めている場合があります。家族以外の相手との共同経営では「法人としての参入」を求められることもあり、開業資金や体制の見直しが必要になる可能性があります。
規定は本部ごとに異なるため、加盟前に募集要項や契約内容で確認しておきましょう。
仕事内容や責任を完全に平等にすることは難しく、平等を意識しすぎるとかえって不満が生まれやすくなります。開業の段階からあらかじめ役割や責任に差をつけておくと、運営がスムーズに回りやすくなるため、誰がどの範囲を担うのかを明確にしておきましょう。
資金を均等に出し合うのではなく出資比率に差をつけると、責任の比重や利益の配分が明確になります。出資が多い方が最終決定権を持つルールにしておけば、意思決定の遅れも避けやすいのも利点です。
取り決めの内容は状況によって異なるため、十分に話し合って決めましょう。
共同経営には資金やスキル、精神面でのメリットが多くありますが、金銭が絡むビジネスではトラブルに繋がるケースも少なくありません。完全な平等を目指さないことを意識し、出資比率や役割分担、撤退時の取り決めなど、ビジネスパートナーとしての関係性を明確にしたうえで開業準備を進めましょう。

| 加盟金 | 150万~300万(税別) ※ブランドにより異なる |
|---|---|
| 保証金 | 150万~300万(税別) ※ブランドにより異なる |
| 店舗数 | 560店舗 (※ブランド合算数) |

| 加盟金 | 400万円 (税不明) |
|---|---|
| 保証金 | 200万円 |
| 店舗数 | 824店舗 |

| 加盟金 | 公式HPに記載なし ※必要な開業資金5,000万円~(物件取得費別途)の記載あり |
|---|---|
| 保証金 | 公式HPに記載なし |
| 店舗数 | 279店舗 |
※上記は2025年11月調査時点の情報です。
【選定基準】
2025年11月時点、Google検索「コーヒー フランチャイズ」でヒットした全17ページのうち、コーヒーをメインに販売するフランチャイズをすべて調査。
フランチャイズ加盟を募集している全18ブランドを店舗数上位10ブランド(2025年11月時点)に絞り込み、「物件・立地サポート」「開業前サポート」「開業後サポート」があるフランチャイズ6ブランドをピックアップ。その6ブランドを運営するフランチャイザー3社を以下の条件で選定。
・C-United…調査したカフェ6ブランドのうち、最も加盟金と保証金の金額が安い「珈琲館」を運営するフランチャイザー
・タリーズコーヒージャパン…調査したカフェ6ブランドのうち、2か月に1回SVによる指導があり、最も店舗数の多い「タリーズ」を運営するフランチャイザー
・プロントコーポレーション…調査したカフェ6ブランドのうち、唯一カフェとショットバーの2面性収益モデルをもつ「プロント」を運営するフランチャイザー
※1 参照元:タリーズコーヒージャパン公式HP(https://shop.tullys.co.jp/all)